ユングの考え方の中でタイプ論―内向と外向という二つの一般的な構えのタイプに加え、思考・感情・感覚・直観という四つの機能タイプを分ける―という考え方がある。
心理占星術の中では、火地風水というエレメントをユング4つのタイプにに当てはめて、下記のように考える。
火→直観(牡羊座・獅子座・射手座)
地→感覚(牡牛座・乙女座・山羊座)
風→思考(双子座・天秤座・水瓶座)
上下左右(火と地、風と水)で補完し合うという考え方があります。
今日私の大好きなジェーン・スーさんが、RTしてくださって拝読した桜林直子さんの記事にこんなことが書いてあった。
自分の話ができなくて、自分の感情や思考が自分でもわからなくなってしまう。わからないから、より話せなくなる。そんな悪循環がうまれている。
まさにこれは、風のエレメントと水のエレメントの補完関係を表しているともいえそうだ。
記事の中で「感情の泉と思考の水車」という言葉を使っていらっしゃるが、感情という水を動かすには、思考という風を受けなければいけないという水車の原理を使ってうまく表現されている。
ほんとにそうだと思う。
水の中でぐるぐると感情に支配されているとまさに「水がくさる」という状態になる。その水の大きなエネルギーを風を使って動かし、水車のように回せば、水の中もかき回されて外部に働きかけるエネルギーに昇華されてゆく。
水からでて火をやるのは大変、とよく講座や鑑定で出てくる言葉なのだけど、その水のエネルギーを動かすには、風の補完として道具(水車)が必要なのかもしれない。
自分の心を整理するためにも言葉に出してみるという作業は必要だし、その言葉を出すための自分への許可も必要だ。
「誰かを傷つけるかも?」
「こんなこといったら馬鹿にされるかも?」
「人と違うことを言って悪目立ちしたくない」
色々な思いもあるかもしれないが、それらを引き受けてエネルギーに変えてゆくこと、それはこれからの風の時代のマインドとして必要と春分を過ぎて改めておもった。
そして、桜林さんのおっしゃる「飲み会の帰り道の虚しさ」これもまた激しく同意である。